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・故 飯坂良明氏の真骨頂のさわり [インタネット講座「拓塾」]

・故 飯坂良明氏の真骨頂のさわり

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佐藤秀裕氏の著書の中に、故・飯坂良明氏の明るい社会づくり運動に対するお考えが、掲載されていましたので以下のご紹介させていただきます。

飯坂先生は、明るい社会づくり運動に長年かかわり合いを持っていただき、全国拓塾にも何度もおいでいただきお考えを伺った事が、昨日のように思い出されます。また東京都の明るい社会づくり運動の会長の役職を長年にわたってされていました。

故 飯坂良明氏の心意気を感じて取って下さい

飯坂理論の真骨頂のさわり

 『地の塩、世の光』いうことばがあります。明社運動に連なる一人一人は、実は塩の役割りをしなきゃいかん。塩というのは溶けて見えなくなって、塩味だけは失わなくって社会に味をつける。

そして社会の腐敗をふせいでおる。これが塩の効能です。

われわれ自身があらわれなくてもいい、社会の中に溶けて、みずからの形や色はなくっても、それでも社会に味をつけ、社会の腐敗を防ぐという運動でなければいかん。
 
それからまた、この明社の運動は光で「『地の塩、世の光』」というのは、有名な聖書の言葉です。

『地の塩である。世の光である。』

光であるということは、社会の良心として、ともしびを輝かせということであります。いつもはっきりした良心のともしびを掲げていますと、それに照らされて悪いことができなくなるような社会になります。その意味で、明社運動というのは『地の塩であり、世の光』であります。

『あなた方の光を人々の前に輝かし、そして人々があなた方のよい行いを見て、天にいますあなた方の父をあがめるようにしなさとあります。』

あなた方のよい行いを見て、あなた方を通して、もっと永遠なるもの、もっと偉大なものを差し示すところの差し示す塩にならなきゃいかんのです。

われわれがあがめられるのではない。

われわれの行いを通して、より大きなもの、より偉大なもの、より究極的な価値に人々が目を向けるようになる。まさにそうしたところに、私は明社運動の意義があるのではないかと思うわけです。

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今日の世界は専門家だけでもだめです。

お医者さんだけ集まっても、人間の命ということの究極的な意味はわかりません。技術家だけが集まってもだめです。いまの世界こそ、聖も俗も、政治家も実業家も、すべてが協力しなければ、本当の人間のあり方がわからない時代です。

ですから、人間に仕えるということ、

人間を大切にするという基礎の上に、あらゆる分野の人たちが協力しなければ、本当の意味での社会はできてこない。明社運動はまさに、それ推進しているわけであります。

宗教と政治の混合はいけませんけれども、
正しい協力、人間に仕えるという意味での協力は、大いにすべきだと思います。政治家が人間に仕えると言うのが本旨です。だから、協力出来ないはずがないんです。利用し合うんじゃなくて協力し合うという、そうした体制が打ち出されていかなければいけません。

こうして私たちが、充実した人生を求めていかなければいかんと思います。

「明るい社会づくり運動 行動と理念」 日本を支える大きな蜒りに より 
               初版 昭和61年6月1日 (p39~41)
               著者 佐 藤 秀 裕
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||| 飯坂良明氏プロフィール(聖学院ホームページより)

1926(大正15)年3月30日富山県滑川市中町生まれ。
1948(昭和23)年、東京大学法学部政治学科卒業。
1951(昭和26)年、同大学法学部大学院特別研究生修了。
1952(昭和27)年、学習院大学助教授となり、教授を経て
1995(平成7)年、同大学の名誉教授となる。
聖学院大学では95年(平成7)年より総合研究所教授を務め、
同大学大学院教授、以後、聖学院大学学長(2000年4月~)、大学院長、
総合研究所副所長(1999年4月~)を務める。

専門は政治学・政治思想。

世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会評議員、
平和研究所所長、
アジア宗教者平和会議(ACRP)名誉事務総長、
日本クリスチャン・アカデミー常務理事、
現代における宗教の役割研究会常任理事。

著書・翻訳は
「権力への抵抗」(教文館)、
「現代社会を見る目」(NHKブックス)、
「政治学」(学陽書房)、
「宗教と現代」(玉川大学出版)、
「新約聖書に学ぶ」(世界思想社)、
ジョナサン・ローチ「表現の自由を脅かすもの」(角川書店)、
ラスキ「近代国家における自由」(岩波文庫)、
フロム「ユダヤ教の人間観」(河出書房新社)
をはじめ、他に著書・論文多数。

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あなたは、どのようにお感じになりましたか。

大切な事は、一歩を踏み出す事ではないでしょうか。

あなたの、

その一歩が現代社会にとっては大きな大きな一歩だと私は考えています。


飯坂良明氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡
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四竈 正夫

50年ほど前、昭和40年代前半、私が名古屋大学文学部哲学科の学生だったころ、飯坂良明先生の講演を拝聴したことがあります。お話の全体は覚えていませんが、今もなお忘れられないお言葉があります。それは、次のような内容だったと記憶しています。
「キリスト教徒も社会主義者も、困っている人を助けようとする気持ちは同じなのだが、その助け方のスタイルが異なる。例えば、喉が渇いて水を欲しがっている人がいた場合、キリスト教徒はすぐ一杯の水を持ってきて飲ませて満足する。社会主義者は、この地方に水道を引かなければいけないと思って納得する。どちらも十分ではない。両者は協力しなければならない。」

                 東海大学名誉教授
                 東海大学エクステンションセンター講師
                 哲学塾ユマニテ会会長                四竈 正夫


by 四竈 正夫 (2016-03-03 12:03) 

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